11月26日(日)に、イオンモール大高様で実施される「竹あかりづくり」の下準備を行いました。
ご協力頂いたのは、有松の久野染工場。
久野染工場は、
「代々受け継がれてきた有松絞りの伝統技法を生かしながら新しい表現にチャレンジし、ファッションだけではなく
インテリア・アートなどのジャンルにも幅広く進出しております。」※HPより
という、400年という長い歴史のある日本を代表する「鳴海有松絞り」において、伝統を重んじながらも新しい分野や
様々なアーティストとのコラボレーションなど、かなり前衛的な社長が仕切られている会社様。
沢山の染めや絞りのサンプル生地を見せてもらいましたが、とても今までイメージしていたいわゆる「有松絞り」との
ギャップにびっくりします。一般的に知られている絞りと言えば、やはり深い青、藍色の生地でしょうか。
そうではない、なんと形容したらいいか難しいですが、形だけではない、機能性も備えた何とも不思議な素材です。
近年、1990年代とのことですが、絞りのシワの美しさに注目が集まったあたりからそうした立体的に防染されたもの、
形状記憶の技術が培われてきたようです。
久野染工場にて。
今回はさらなる新しいコラボレーションを目指し、ご協力を頂いたのは、
三重県在住の竹あかり作家、演出家の川渕皓平さん。
canaareaの代表として、「伊勢志摩サミット」の竹あかりの制作指揮を初めて、様々な演出を手がけられています。
なぜ川渕さんか?と言うところですが、2016年から始まった、有松の街道を竹あかりで灯す「有松ミチアカリ」の
プロデュースも手がけていると言う事でご紹介頂き、今回の計画が始まりました。
※竹あかりは、「日本各地で行われている夜のライトアップイベントです。それを、有松の風情ある街並みと
掛け合わせたのが、有松ミチアカリ。竹あかりを作るところからミチアカリはスタートし、参加者一人一人が
想いを込めて作った作品を、一夜のみ展示します。去年はたくさんの人々が協力してくださり、たくさんの
竹あかりが並んだ、迫力のある展示ができました。今年も制作参加者を募集しています。お祭りを作っていく
楽しさと、あかりがついた時の感動を、是非みんなで分かち合いましょう。」※HPより抜粋
まずは染料を作り、
筒状のステンレスの容器に竹を浸します。
そこで出来たものが、top画像ものも。乾くとまさにマットな質感で、深みのある綺麗な朱色に染まっていました。
(麻ひもで巻いて染めています。紐を取った後は単純な真っすぐな線ではない、ところどころかすれもある
味わい深い模様になっていました)
まだまだ計画段階ですが、はてさて上手くいくのか。
私はイベント業者ではないので、単なる客寄せコンテンツをご提供するのではなく、「物語」を作りたいと思っています。
今回のように、「有松」という伝統のある地域にて、全く違った形のアーティストにご協力頂き新たな価値を生むことで、
今まで関心のなかったような若い世代にも自分の故郷を考えるきっかけになったり、、、
1人でも多くの方に”何か”を感じてもらえるような、魂の籠った仕事をしていきたいと思っています。
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